主婦美術研究

母親になったアーティストが、志し半ばで果てないために…

仕事の成果

株式会社シカトキノコ|13球団目を夢見る文化集団にバイトとして入って、もうすぐ1年になる。家の近くに、変わった会社があるな〜と思っていて2、3年。FBで隊員募集していると知り、好奇心で手をあげた。変わった会社は、変わった私を好んで雇ってくれた。しかし、会社は会社、というところをこの1年色々感じたが、入ってすぐに、毎朝行われる、朝礼で発言した「昼休みにラジオ体操」のアイディアをすぐに採用してくれたり、社長の話を喫茶店で半日聞くような、変わった仕事が多く、何かを作り上げたり、成果をあげる、というようなことからは縁が遠かったが、、、ついに今月末、私がだいぶ関わった事業の展示が行われる。

 

大阪市港区の中学校5校の美術部へワークショップを行なって、天保山まつりで、参加型作品として、何かを作り上げる、というもので、その他にも、港区の歴史を学んだりなど、色んな条件が絡んでいて、なんて難解な作品条件だ!とブーブー文句を垂らしながらも、楽しんで進めた。中学生にワークショップするという経験は初めて、とても勉強になり、良いエネルギーも頂けたと思う。作品は、形になるまでが、不安だし、とても苦しい。一人で作品を作るときも毎回、これ以上、生きていられない、と感じるほど身を削って創っている。と、いっても母になってからは、普段の生活に身を削られ過ぎて、作品を作る、余裕は時間も心もないのだ。しかも、今回は会社や区役所、中学校、中学生、まつりの主催者等、グループ制作にもほどがあるっしょ、ってくらい、自分が思うようには、進まない。そこの中でも、いかにあきらめずに、不可能の中での可能性を探り、「仕事だから」という言い訳を発しないように、中学生に腐ったリンゴを食べさせないように、うーん、とても勉強になる経験だったな。

 

嬉しかったのは、区役所の担当の方が、自分の子供の夏休みの自由研究に私がこのワークショップのテーマとして掲げた「考現学」を、使ってくれた事だ。考現学は、考古学の現代版、この今の世の中にあるものを材料に、採取、研究することだ。その担当の方は、自分の住む区内の全公園を子供と一緒に巡り、遊具を採取したようだ。その後、台風21号で、大阪の公園の木々は、だいぶ被害をうけたので、あ〜木の採取してたら、もう歴史になってたのにな!と惜しがってくれてた。

 

さあ、どうなる事やら。とにかく雨が降らないといいけど。。。お、少し予報が回復している!

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