主婦美術研究

母親になったアーティストが、志し半ばで果てないために…

れんらくちょう制作

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うちの上の子は、ちゃんとした診断は受けていないものの、学習障害があると思われる事がちょこちょこある。その中でも、連絡帳の記入は、とても書きたくない気持ちが伝わってくる。2週間に1度通っている「ことばの教室」という吃音もちの子とか、うちのようなクラスの学習スピードについていけなかったり(学習自体というより、準備することとか、そういうことを含め)する子が放課後に指定の公立小学校へ行って、マンツーマンで受ける、そこで、穴埋め方式にしてみてはどうか、というアドバイスがあり、最近は私が手書きで以下の写真のように書いている。f:id:saeinukai:20181121055255j:image

そうすると、読めなかった爆発したような文字も少しは読解可能になってきた。でも、もっと良い工夫の仕方があるのではないか、とまだまだ自作連絡帳については考え続けている。でも、私もたぶんADHDだろうから、穴埋めフォーマットを記入するのを忘れてしまったり、連絡帳や、その他の青さんの学校道具について工夫することを忘れてしまいます。

 

今夜は、21時には帰ると言っていた旦那さんは、夜中になっても帰って来ず、3時に目が覚めてから、私も寝れず、あ、そういえば連絡帳が終わってた!と思い出し、1年生の時に少ししか使わなかった国語のノートを切り取って、青さんの版画の作品を表紙にした、連絡帳を作ってみた。ランドセルの中から連絡帳を探し出すのも一苦労だけど、この表紙なら、割とすぐに見つかるのではないのかな?でも作り終わって、ベコベコしていることに気がつき、下敷きなんて使わない我が子なので、表紙裏に厚紙を貼った。そして、付箋を一つ付ける。

 

小学生用のノートは、表紙に「何用!!」としっかり書きすぎていて、行区切りじゃない連絡帳を作るには、国語のノートを買わないとならず、そうすると、表紙にも裏表紙にも「こくご」って書いてあるから、連絡帳とわかりにくくなる。。。
行でも、マス目でも、なんにでもなる表紙のノートが欲しいものです。

そして、みんな自作した方が、愛着とか認識が高くなるんじゃないかな。

 

そして旦那さなんは朝になっても帰って来ず、こちらが連絡してやっと忙しい訳を言い、そして朝になって、そのまま帰らずに今日も働くだと。。。

何にも変わっちゃいないって思わず言っちゃうね。

「あなただけの体じゃないんだよ!」

となんか少し自分でも疑問に思う常識的なことを、言ってしまった。

いや、旦那の体は旦那だけの体だけど。うん、でもね。。。

 

神経衰弱の予兆

22時前に子供と布団に入り、夜中の2時前から目が覚めてしまい、寝ようと試みたが、眠れない。最近、こんな感じの日が多い気がする。無理やり寝ても、なんだか時間がもったいない気がして、起きてきたものの、たまった家事は、ちょろっとしかせずに、wildという映画を見た。ある若い女性が、1600キロのトレイルを歩き、自分の過去と向き合う話。自分の過去や現在の悩みとか思い出して、涙が止まらない。最近よく泣いてしまう。ただ、こういう映画があるってことは、みーんな本当に色々あるんだろうね。

 

今夜もうまくいかなかった。

今日は長男のことばの教室という、公教育にすんなりついていけない子がサブでいく2週間に1度のクラスで、マンツーマンで専門の先生と隣の学校で授業を受ける。今日は完全にスイッチがオフだったのか、あまりにも反応の薄い息子に対して、私と同い年くらい?の女の先生は少し手を焼いていた。でも、声しか聞こえてこないが、とても長男らしい対応の仕方で、彼らしかった。それの何がいけないのか、よくわからなくなってきた。マンツーマンも時に大事だが、やはりもっと人間が周りにいて過ごす、ということの大切さもなんだか感じる。

 

とにかくオフの長男を連れて、その後、近くの行ったことのない文房具屋さんへ行った。長男は連絡帳を読解できるように書くのがなかなか難しい、現在小学2年生。だから連絡帳の中に、私が手書きで『  月  日  ようび (て)  まい (し)音読 「                  」   回…』という具合に、穴埋め方式にフォーマットを書く。それでも読めない字があることもある。他にも色々困難な事が細々とある。だからできる範囲のサポートは、文房具類で補えないか、常に模索している。今までで、一番うまくいったのは、プラスチックの大きな付箋である。これを国語の教科書の今習っているページに貼る。すると、すんなりページが開ける。遅れを取らない。先生たちにも好評で、旦那さんも自分も読書に使いたいから、ちょうだいと言ってきた。

でも、連絡帳に関しては、まだ良いアイディアがないし、なかなかベースとなる良いノートがない。ちょっと自分で作ってみようかと思う。

 

そうそう、それで何がうまくいかなかったか、というと、おやつに芋ケンピを食べさせながら自転車の後ろに乗っけて、文房具屋へ行って帰ってきて、今日敷いたばかりのホットカーペットの上に寝転んだ長男は寒くてお腹いっぱいだったせいか「これ、パパここで寝ちゃうねー」といいながら、宿題もせずに眠ってしまった。

 

19時くらいに目覚めたが、下の子はもうご飯を食べ終わったのでテレビを見ていた。なので、長男はテレビを見ながらご飯を食べることになる。それがそもそもいけなかった。下の子を静かにさせるには、テレビを付けたい。でも、上の子が宿題をしたりする時の邪魔となる。でも付けなければ、下の子は上の子にちょっかいをだす。さあ、世の中のお母さんはどうやってこの問題を解決しているのか。ぜひ教えてほしい。。。

それで、肉豆腐丼を食べようとしている長男はテレビに気を取られて、敷いたばっかりのカーペットの上に、全てぶち撒けたのだ。そこでは、一度鬼になるのを堪えた。呆然として拾えない長男に変わり、ご飯はもうこれしかないし、床も綺麗だから食べなと、私が説教たれながら、丼にそれを戻していると、長男は私の説教など全く聞こえないと言うように、まだテレビを見ている。映像の力はすごいからしょうがないっちゃーしょうがない。しかし、私に住まう鬼さんは顔を見せ始め、さあ、もう一度気を取り直して食べよう、としているのかな、と長男を見ると、またテレビをぼーっと見ていて、ちゃんと食べようともしていない。

ピタゴラスイッチ強し!

その途端、私の手は自動で彼の頭を思いっきりはたいていた。そして、猛烈に怒鳴りつけていた。もちろん長男は大泣き。そして、そのタイミングで旦那さんが帰宅。この言葉遣い、中学生の時に流行ってから辞めたいので使いたくないがまさに「最悪だ!」と思う。

 

一度、鬼になると、そう簡単には冷めない。途中で、あまりにも悪くなった家の空気をなんとか直そうともするのだが、悪循環に過ぎない。下の子が「ママ、おこらないの〜」と可愛く言うが、そこにもとばっちりの感情しかわかない。あーーーーーーーー

 

今日は、一日鬼に寝ていてほしい。お願いだから。ていうか、せめて半年に一回くらいにして、鬼がでてくるのはさ。。。嫌悪感にやられる日々。

 

でも最悪だ、と思うからいけないのだ。旦那さんが帰ってこなかったら、もっと悪い状況になっていたかもしれない。常をベストじゃなくても、まあベターなのだと思おう。思いたい、、

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無意識にいつもそうなる

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昔、デザイン科の美大受験生の時、予備校で描く平面構成は、いつも白黒コピー機にかけると一面同じ灰色になった。色彩が異なっても、彩度が毎回、画面の中で同じになってしまうらしく、いつも同じテイストなのだ。

絵という絵を描かなくなって10年以上経つが、今回は仕事で30時間くらいかけて、畳一畳分くらいの絵を描いた。正直、描き終わった、という事実にしか達成感を少し感じただけで、絵が良い、好き、とかどうも思わないな、と気がついた。

それは顔ハメ看板で、5校の中学校の美術部にも看板を作ってもらい、全部で9枚あるものを、内側を円形状に繋げて、オブジェに仕立てた。

顔ハメ看板は、はめる人の顔が主役になり「どう?見て♡」という感じに、はめる本人は写真を撮られる、というパターンが普通である。でも、この看板は、顔をはめると、その目の前に広がるのは、いくつもの違う顔がはまった、色々な絵の看板。自分が何かの絵に顔をはめていることをすっかり忘れ、顔ハメの穴は、のぞき穴と化す。

 

この看板は、参加してくれた中学生の住まう地域を「考現学」という手法で、調査し描いたものである。考現学今和次郎路上観察学会赤瀬川原平という流れを知っている人が、この作品を「顔をハメないと顔が見えない顔ハメ看板。宇宙の缶詰(by赤瀬川源平) の斜め上を行ってる。#犬飼沙絵」とFBに投稿してくれており、とても嬉しかった。初めて、FBでハッシュタグついたかも!いえいえい!〜

まあ、知らない人にとっちゃハ〜?という感じだが、簡単に説明すると、その缶詰は、ラベルを内側に貼って閉じられているという缶詰なのだ。ということは、私たち側が中身?中は!?という不思議な作品。

ああ、それに似ている。看板のコンセプトとは少し違うが、なんだか意地悪さ具合が似ている。見た目も。

鑑賞者を作品の一部にしてしまう。
私が関わる作品は、そうやって人を巻き込む形になる。

いつも無意識で、そうなっている。

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色んな条件が盛り込まれた、行政の委託の事業が、本当にこんがらがった糸を3秒でほどきなさい!と言われているくらい難解で、プロセスを含めた全体を評価するなら、100点満点中、3点くらいの評価しかできない。けど、たぶん、それは5点満点中という評価を最大でしか出せないような仕組み、であったのだと思う。根本を改善できるような反省をまとめなければ、ね。

夜中に咳が止まらなければ、脳も止まらぬ

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うちの旦那さんから

「先程会社でました」

と、会社を出るとメッセージがくる。

いつもの如く、21時に子供たちを寝かしつけていたら、私が寝かしつけられていて、気がつけば夜中の0時半前。これまたいつもの如く、働き者の旦那さまはまだ帰宅しておらず、メッセージも何も入ってないので。

 

「先程布団でました」

 

と送ってみた。それに対しての反応は無かったが、それから1時間経たないくらいで、コンビニの冷凍ピザを2枚と布団でましたの後に、頼んでた牛乳を買ってご帰宅。ピザを焼き、コーンスープをこしらえた(コープ自然派のインスタントを丁寧に混ぜ、熱すぎないように、冷たい牛乳をちょろっと入れた)、主婦な私。ピザにはカリッとシートという紙が付いていて、レンジでもそれを敷いて焼けばカリッとするという。1枚はトースター、もう1枚はレンジで試したところ、レンジの方がカリッとしていたそうだ。トースターのはなんとまだ冷たかったらしい。。。すごいな人間。レンジで温められるだけでもすごいのに、ふにゃちんとなってしまうピザを、カリッと焼きあげる紙を開発するなんて。欲望は止まらないね。

 

恥ずかしながら、最近「朝鮮特需」という言葉と共に、その歴史を知った。

社会全般の授業がどうも苦手で、中学生の頃から睡魔との戦いだった。社会の先生のモノマネは得意だったけど。とにかくノートをとりまくり、暗記、というのが私には面白くなかった。言葉の暗記は苦手である。前にシュタイナー学校という変わった学校を我が子のために見学に行った時に聞いた話で、『イギリスのヨーク地方では羊毛の産業が古くから有名である』という社会の授業での1フレーズを、その羊毛を手でモミモミ触りながら聞いたら、行った事もないヨーク地方が目に浮かんだ、そういう学びができる、というような話で、それは自分にはあってるな、と思った。話がそれてしまっているが、私が学んできた社会の授業には、それを感じることが、高校の現代社会の授業で少しあったくらいであった。
そうそう、それで朝鮮戦争がいつ、どうやって起こって、何なのか、何人くらい無くなったのか知らなかったが、

「さえちゃんに、どの程度の教養があるかわからないけど」

と、どういう気持ちでその発言をしているのか不明だが、旦那さんが貸してくれた

NHK欲望の経済史 日本戦後編 ニッポン戦後経済史を電車移動のある時に読んでいた。是非、朝鮮特需と聞いて、興味も知識もない人はこの本を読むべきだと思う。だって、人間の欲望でこの世界と歴史が作られているという、大きくて誰にも変えられない、止まらない、人類の本質みたいのを知れる。簡単にいうと、日本はアメリカに戦争で負けるまで、女性に選挙権はなかった。戦前戦後というけれど、流れ続ける時にしっかりとした境目なんて、0からの戦後復興なんてものはなく、戦前から変わっていないこともある。そして、朝鮮戦争というのは、北と南の挑戦の争いではなく、本当はソ連アメリカの戦いを代わりにさせられたということであり、アメリカ軍の拠点や補給場所となった日本は、大儲けしたということ。300万人も死者を出した朝鮮戦争は、トヨタに1年足らずで36億円ものお金を納入したんだって。戦争で痩せた国を、他の戦争で復興させる。。。そして、未だに北朝鮮、韓国、日本での色んな歪み合い。そんなことしているエネルギーがあるなら、アメリカとソ連に、あんたらおかしいわ!とちゃんとアジア一丸となって怒るべき。と北朝鮮の船がどうこう、と夜のニュースを見て、叫んでいた。国の窓口の人たちは、そう簡単に率直に言えない理由はあるにせよ、国民たちまで真実を隠す報道や教育をして、アホちんにしてしまうのは、国として勿体ない?のではないのかな。

 

この事実を知った後、韓国の人とたまたま知り合って、なんだかとても申し訳なかった。その人は在日らしいが、何があって、日本へ暮らすようになったのか、、、それが人生で、それが世界か。あぁ、人間ってララーラーラララ ラ〜ラ〜

 

まだ、この本は半分も読めていないが、旦那さんが言うには、朝鮮需要に驚くなら、もっと驚くことが、いろいろあるよ、と言ってた。もう朝の4時半なのに、変な時間に布団から出たせいで?寝れないから、読もうか。すぐ眠くなるかな。なってほしいようで、ほしくないようで、ほしい。

NHK欲望の経済史 日本戦後編 年表とトピックでいまを読み解く ニッポン戦後経済史

NHK欲望の経済史 日本戦後編 年表とトピックでいまを読み解く ニッポン戦後経済史

 

 

仕事の成果

株式会社シカトキノコ|13球団目を夢見る文化集団にバイトとして入って、もうすぐ1年になる。家の近くに、変わった会社があるな〜と思っていて2、3年。FBで隊員募集していると知り、好奇心で手をあげた。変わった会社は、変わった私を好んで雇ってくれた。しかし、会社は会社、というところをこの1年色々感じたが、入ってすぐに、毎朝行われる、朝礼で発言した「昼休みにラジオ体操」のアイディアをすぐに採用してくれたり、社長の話を喫茶店で半日聞くような、変わった仕事が多く、何かを作り上げたり、成果をあげる、というようなことからは縁が遠かったが、、、ついに今月末、私がだいぶ関わった事業の展示が行われる。

 

大阪市港区の中学校5校の美術部へワークショップを行なって、天保山まつりで、参加型作品として、何かを作り上げる、というもので、その他にも、港区の歴史を学んだりなど、色んな条件が絡んでいて、なんて難解な作品条件だ!とブーブー文句を垂らしながらも、楽しんで進めた。中学生にワークショップするという経験は初めて、とても勉強になり、良いエネルギーも頂けたと思う。作品は、形になるまでが、不安だし、とても苦しい。一人で作品を作るときも毎回、これ以上、生きていられない、と感じるほど身を削って創っている。と、いっても母になってからは、普段の生活に身を削られ過ぎて、作品を作る、余裕は時間も心もないのだ。しかも、今回は会社や区役所、中学校、中学生、まつりの主催者等、グループ制作にもほどがあるっしょ、ってくらい、自分が思うようには、進まない。そこの中でも、いかにあきらめずに、不可能の中での可能性を探り、「仕事だから」という言い訳を発しないように、中学生に腐ったリンゴを食べさせないように、うーん、とても勉強になる経験だったな。

 

嬉しかったのは、区役所の担当の方が、自分の子供の夏休みの自由研究に私がこのワークショップのテーマとして掲げた「考現学」を、使ってくれた事だ。考現学は、考古学の現代版、この今の世の中にあるものを材料に、採取、研究することだ。その担当の方は、自分の住む区内の全公園を子供と一緒に巡り、遊具を採取したようだ。その後、台風21号で、大阪の公園の木々は、だいぶ被害をうけたので、あ〜木の採取してたら、もう歴史になってたのにな!と惜しがってくれてた。

 

さあ、どうなる事やら。とにかく雨が降らないといいけど。。。お、少し予報が回復している!

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